ライターであれば知っておきたい 花森安治が唱えた「実用文十訓」

文章を「どう書くか」を考える際、知っておきたい明訓

ライティングコンサルタント/ライター事務所「ツムギヤ」のアキラ(@510tsumugiya)です。

文章を書くとき大切にしていることとして、別のツムギヤブログで

文章を書くとき心がけていることは? 道標となる井上ひさしの言葉

を紹介しました。

普段「何を書くか」は自己表現なので制約などないと思いますが,

「どう書くか」というテーマに関しては共通するものがあると思います。

とても参考になるのが、「暮らしの手帳」初代編集長の花森安治(はなもり・やすじ)が唱えた「実用文十訓」。

物書きであれば、知っておくべき言葉だと思うので紹介させてください。

花森安治が唱えた実用文十訓

花森安治が唱えた実用文十訓は以下の通りです。

1 やさしい言葉で書く
2 外来語を避ける
3 目に見えるように表現する
4 短く書く
5 余韻を残す
6 大事なことは繰り返す
7 頭でなく心に訴える
8 説得しようとしない(=理詰めで話をすすめない)
9 自己満足をしない
10 一人のために書く

言われてみれば、僕も普段から意識していることも多かったですが、特に印象に残ったのが「(5)余韻を残す」。かっこいいですよね!

僕は、ライター業の出発点が新聞記者なので、どうしても理詰めで話を進めてしまいがちです。その意味では「(8)説得しようとしない」にも関係しますね。

原稿によっては、もちろん理詰めが必要なケースも多いんですが、例えば時々引き受けるコラムの仕事など、ある程度書き手に裁量がある場合は、余韻を残すような文章を書くよう心掛けるようになりました。言い換えれば、読み手の創造力を膨らませるような文章、とでも言えるでしょうか。

「(10)一人のために書く」は、新聞記者時代に意識することがありました。

どうしても助けたい、というか応援したい人がいて、その人のために書くとうか、そんなことを意識するといい記事を書けることが多かったです。

別の解釈では「みんなに愛されようとする文章は、結果的にだれにも愛されないことが多い」とも読み取れます。

八方美人な人が誰からも愛されないのと一緒でしょうか。読み手のターゲットを絞り込んだ方が、読み手に深く刺さる、ということを訴えたかったのかもしれません。キャッチコピーにも通じるものがあると思います。

文章は自己表現ではあるけれど

文章を書くということは自己表現でもあるので、好きなように書けばいい、とも言えます。

ですが、読み手を無視した独りよがりな文章は、やはり響きにくいし届きにくいでしょう。

その点、花森安治が唱えた実用文十訓は僕のような職業ライターから一般の方まで、とても参考になると思います。

壁に貼って、時々眺めるものいいのではないでしょうか。

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