起業・独立 失敗する最大の原因は「自分がやりたいことだけをやる」 ~ライター起業@五島列島 番外編~

起業に失敗する理由 多くの人にある共通点は 

ライター事務所「ツムギヤ」のアキラ(@510tsumugiya)です。

僕は2018年春、離島である長崎県・五島列島でフリーライターとして独立しましたが、起業に際してかなりリサーチしました。

島での独立は本土以上に厳しい、と思っていたからです。

長崎県が主催するビジネスプランコンテストにも応募しましたし(結果は一次予選で落選!=「ビジネスプランコンテスト落選! ~ライター起業@五島列島①~」参照)、独立した「先輩」の話もネットなどで数多く拾いました。

そして、起業に失敗している人の多くに共通する原因があることに気付きました。

言われてみれば当たり前のことなんですが、意外と気付いていない人も多いと思います。

今回のブログは、起業を考えている人にとってきっと役に立てることをお伝えできると思います。

企業生存率=「最低でも10年で3割が退場」 中小・零細含めればさらに高比率

本題に入る前に、実際に起業した人のどれくらいが「失敗」しているのか確認したいと思います。

「企業生存率」という言葉がありますが、ネット検索すると「10年後で6%」という数字によく出会います。

ですが、いったい何のデータを参考したのか出典が明らかでないものが無く、いまいち信用できません。

他人のサイトに出てくる数字を適当にコピーしている人も多いのでしょう。

根拠のある数字がないかと調べていくと「2017 年版 中小企業白書」に、ようやく出典が明らかな数字を見つけることができました。

これが、その表です。

外国との数字を比較したものですが、日本の場合

1年後 95・3%

5年後 81・7%

となっており、この流れで行くと、10年後に6%という数字はちょっと現実的ではなさそうです。

とはいえ、このデータは民間信用調査機関の帝国データバンクのデータベースを元にしており、例えばフリーランスや中小・零細企業などは入っていないと思われます。

なので、この白書のデータもかなりゲタをはいていると思った方がよさそう。

ちなみに、少し古いですが2011年版の中小企業白書には、10年度の企業生存率は70%となっています。

これに基づき、10年度には最低でも30%の企業が退場するということをベースに考えればいいのではないでしょうか?

「自分のやりたいことだけをやる」が起業に失敗する共通点

結論から先に書きます。

起業に失敗する多くの人に共通する原因は、ズバリ「自分のやりたいことだけをやる」です。

自分が作りたいものを作って、売りたいものだけを売る、とも言えます。

こんなことを言うと「そんなこと言われても、やりたくない事なんかやりたくないんだよ」という声が聞こえそうです。

確かにそうです。

ですが「あなたがやりたいこと」言い換えれば「あなたが売りたいもの」=「みんなが欲しいもの」ですか?

もしそうであれば、そのビジネスは大いに期待できるでしょう。

でも、必ずしもそうではないですよね。

利益を上げることを目的とするビジネスでは「自分は何がやりたいか」も大切ですが、シビアに考えて「何が売れるか」からスタートするべきではないでしょうか?

ビジネスの成功例 NPO法人「えがおつなげて」曽根原久司さんの体験談

「何が売れるか」の観点で、一つ記憶に残っている例を紹介させてください。

以前、農業を中心とした都市農村交流事業を展開するNPO法人「えがおつなげて」代表理事の曽根原久司さんから聞いた話です。

曽根原さんが経営コンサルタントを辞め、山梨の農山村地域に移住したときのこと。

移住先の近くには別荘がたくさんあったんですが、お約束というほど薪ストーブが置いてあったそうです。さすが別荘。

ですが、薪を売っているところがなかったため、せっかくのオシャレな薪ストーブが置物と化していることに気が付きました。

そこで「これはビジネスになる」と考えたそうです。

周囲には手入れされていない山林があったので、木を伐り出し薪を作って売ったところ飛ぶように売れたそうです。

「とんでもない利益率だった」とか。チラシもポスティングしたそうですが、ありえないくらい高い割合で注文があったそうです。

ちなみに、そのうち薪を作るのも面倒になり「自分で薪を割るのも楽しですよ」と丸太をそのまま販売したところ、顧客の遊び心をくすぐって、これも売れたそうです。

曽根原さんは、もともとコンサルタント。木を切るのが得意だったわけではないし、薪を売るために山梨に移住したわけではありません。

「みんなが必要としているもの」に気付いて、販売しただけです。

この話を聞いたとき、これこそビジネスだな、と感心しました。

革新的な技術を使っているわけではないし、売っているものも信じられないくらいありふれたものです。

ただ、目の前に「それを必要としている人がいることに気が付いた」ということです。

市場から退場させられないようニーズを出発点に

利益を上げるために興味がないことなどやりたくない。俺は、やりたいことだけをやって儲ける。

正直、そんな考えがあってもいいとは思います。

趣味ならそれでもかまわないでしょう。

でも、利益を上げられない事業は結局、続けられません。

つまり、やりたいことなのに辞めざるを得ないことになってしまう、ということです。

ですが、あくまでビジネスとして取り組むのであれば「儲からないくても別にいい」では済まないでしょう。

ヘタすると借金まで抱えることになります。

「あなたのやりたいこと」がスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが取り組んでいたことのように革新的なアイデアにあふれていれば、みんな欲しがってくれるかもしれません。

でも、なかなかそうはいかないですよね。

せめて「自分がぎりぎり興味があること」と「ニーズがあること」を探すことが現実的かもしれません。

そうすれば、市場から退場させられる確率は飛躍的に低くなると思います。

 

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