起業を目指す若者に届け 「幸せなお金持ち」になる方法とは ―「ユダヤ人大富豪の教え」―

自分らしい人生 始めるきっかけに

「幸せなお金持ち」になるためのノウハウが書かれた本です。

日本でベストセラーとなり、海外向けに翻訳もされた実績のある書籍。

タイトルを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

「幸せな」という部分がポイント。ゴリゴリと利益を上げるための実践的な技術ではなく、物事の考え方や心のありようなどが中心となっています。

著者は「自分らしい人生を始めるきっかけになれば」と呼びかけています。

個人的には、起業を目指す若者にぴったりの良書だと感じました。

実話がベース ユダヤ人大富豪が若者を導く形で進行

主人公は、アメリカに渡った若者。現地でたまたま出会ったユダヤ人大富豪から、お金持ちになるための秘訣を学ぶ過程が対話形式で綴られています。

この若者のモデルとなったのが著者です。今では経営者や投資家として成功を納めていますが、そのきっかけとなった実際の出来事を、少し脚色する形で書いたそうです。

分かりやすく、読みやすいですね。250ページほどありますが、すっと読めました。

ユダヤ人大富豪は、自らの経験に基づき深みのある言葉を次々と語って若者を導きます。

「うーむ」とうなりたくなる言葉や「言われると確かにそうだ」と膝を打ちたくなる内容にあふれています。

特に印象に残った言葉を紹介させてもらいます。

サラリーマンではお金持ちになれない

僕もサラリーマンをしていたので、次の言葉は刺さりました。

給料をもらう人間は働いている時間が退屈なので、その時間が早く過ぎないかだけを考えている。普通の人は、『人からもらえるもの』にしか興味がないのだ。だから、金持ちになれない。

 

大多数の人間(サラリーマン)は、いまいるところで頑張れば道は開けると考えてしまう。(中略)その場所から出ないといけないのだが、代わりに夜学で簿記を習ったり、コンピューターを習ったり、スキルを高めようとする。
(中略)それ自体は悪くない考えだが、金持ちになったり、幸せになるためには、ぜんぜん努力する分野が違うのだよ。彼らがやろうとしているのは、会社によりよく評価してもらうことだけだ。(中略)結局は他人のために働くだけだ。

いずれも、図星過ぎて言葉が出ません。

一時的に会社に属することは合っても、魂まで預けてはいけない、会社員でいる時間はできるだけ短い方がいい、と呼びかけます。

では、起業独立さえすればOKかというと、そう簡単なものではないと訴えます。

「自営業者は何も考えないと忙しすぎて自由から一番遠い存在になってしまう」と警鐘を鳴らしたうえで、そうならないためのビジネスシステムを作ることが成功の鍵を握る、と説きます。

自分を知り、大好きなことをする

幸せな金持ちになるための秘訣は、自分の大好きなことを仕事にすることだ。(中略)君は、自分の好きなことをやらずに、これまで、周りの望むことばかり考えて生きてきたはずだ。学校でやる勉強なんかその最たるものだよ。

周囲が望むことを上手にこなす人生を生きていると、自分が何者か分からなくなってしまいますよね。

人は、自分の好きなことをしている人間を応援したくなるものだよ。

不機嫌に文句ばかり言っている人を応援したいと思う人などいないでしょう。

好きなことに夢中になって、楽しそうにしていると、自然と人が集まってきますよね。そして人の輪が広がり、大きな力が生まれます。

ここで注意したいのは、得意なことと好きなことは違うということ。

本文中でユダヤ人大富豪は、勉強が得意だった人は往々にして稼げるけれど別に好きではない仕事に就き、お金はあっても幸せにはなれないことがあると話します。

新しい顧客を見つけたら逃すな

ここからは実践的な助言を少々。

最高のセールスとは、売った後も、その客が買い続けてくれることだ。(中略)最高のセールスマンは一切セールスをしない。(中略)新規顧客の開拓ばかりをやっていたら、私だってストレスで死んでしまうよ。

東京ディズニーランドの成功の秘訣は、リピーターの多さにある、という話を思い出しました。

同じことですよね。

人脈を作る際に覚えておくべきこと

成功したければ、少し格上の人とつき合いなさい。

人って、同じような仲間で固まる傾向がありますよね。居心地がいいので。

ですが、人脈や人としての成長を考えた場合、それではいけないということでしょう。

何をもって「格上」かは、意見が分かれるとは思います。

利益=客の喜びをお金に転換したもの

お客さんに喜んでもらえれば、その人は、君に一生お金をもってきてくれる。

ユダヤ人大富豪は、かつて宝石のセールスマンをしていたとき、顧客の女性をいつのまにか自分の「セールスウーマン」にすることに成功しました。

彼は、女性に「友人を紹介してくれたら、あなたとその友人に大幅割引クーポンをあげます」と言いました。

すると彼女らは、競うように宝石を買ってくれたといいます。

誰かが勝手に営業して商品を売ってくれることほど、楽なことはないですよね。

王道ですが「限定」「割引」「あなただけ」などに弱い人の心理をついた商法です。

何をもって失敗と考えるか

最後に、個人的に一番好きだった言葉です。

失敗とは、あきらめてしまったときにのみ起こる現実なのだよ。

まずいことが起きても、失敗だったと認識しなければ失敗ではない、ということです。

ものすごいポジティブな発想ですよね。

どんな「失敗」も将来への投資と考えれば、確かに「失敗」とはなりません。

人生には良いことも悪いこともなく、すべては自分の解釈次第、との主張には心から感心しました。

より良い人生を送る参考に

一方で、ネット上では低い評価を付けている人もいます。

「私にとっては、すぐに実践できる内容だと思えなかった」

「抽象的で、もっと具体的な方法を知りたかった。凡人には成功に結びつけるのは難しい」

このあたりは、確かに指摘にある通りだと思います。

ですが、誰にでも簡単にできるようなことであれば、みんなが金持ちになっているはずですよね。

この本に書かれている教えを学んだ上で、きちんとリスクを取って踏み出せる人だけが、大きな果実を手にできうるということだと思います。

僕自身も、フリーライターとして独立する際にこの本を手にすることができ、大いに勇気づけられました。

このブログを読んでいただいた方も、まずこの本を手に取ってほしいと思います。

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