フリーランス・個人事業主 脱サラ後は健康保険、年金の手続きを① ~健康保険を徹底解剖~

健康保険と年金 フリーランスに立ちはだかる社会保障制度

ライター事務所「つむぎや」のアキラ(@510tsumugiya)です。

「フリーランスになろう!」と会社を辞めた人は勢いに乗っているかと思いますが、バリバリと働き始める前にちょっと立ち止まってください。

健康保険証は手元にありますか?

保険証がないと、病院に行ったら医療費を全額負担するはめになります。

健康保険証を手に入れるには、まず健康保険に加入しないといけません。資格を失う脱退手続きは会社がしてくれますが、加入手続きは自分でする必要があります。

組織に縛られない代償として、すべてが自己責任のフリーランス。

健康保険の制度や手続きは難しい印象がありますが、フリーランスとしてい生きていく道を選んだ以上、避けては通れません。

健康な暮らしを守るため、独立前に一度きちんと勉強しておく必要があります。

◆健康保険制度とは

病気になったりケガをして病院に行くと、窓口で「保険証を出してください」って言われますよね。

保険証があると、医療費の自己負担を大きく減らせるのはご存知の通り。自己負担率は年齢によって異なりますが、だいたい3割です。

その保険証を手に入れるためには「公的医療保険」、言い換えれば健康保険制度に加入しなければいけません。

みなさん、サラリーマン時代は「※健康保険組合」や「※協会けんぽ」、公務員であれば「共済組合」といった健康保険に加入していたはず。

ですが、自分がどんな健康保険に入っていたのかすら知らない人も多いのではないでしょうか?

僕もそんな一人です……。

※健康保険組合 大企業や同業の企業などでつくる健康保険組合が運営する保険
※協会けんぽ(全国健康保険協会) 健康保険組合がない中小企業などの従業員らでつくる保険

脱サラした後の健康保険 主な選択肢は3つ

フリーランスになる人が、退職後に選べる主な健康保険制度は次の通りです

①国民健康保険に加入する
②退職前に加入していた健康保険を「任意継続」として続ける
③国民健康保険組合に加盟する

①国民健康保険に加入する

国民健康保険(国保)は、市区町村が運営する医療保険制度です。

保険料は自治体によって違いますし、前年の所得や加入世帯の人数によっても変わります。毎年6月ごろ、納付書が送られてきます。

【手続きする場所】

住んでいる市区町村役場。国民健康保険を担当している部署で行ってください。

【手続き期限】

退職日の翌日から14日以内。手続きが遅れると、保険料に延滞税が加算されてしまうので気を付けましょう。

【手続きに必要なもの】

・マイナンバーが分かるもの(通知カード等)
・退職したことを証明するもの(健康保険の資格喪失証明書、離職票など)
・身分証明書
・印鑑

(参考)国保の給付制度

国保には、さまざまな給付制度があります。知らないと本当に損! 主な内容を確認しておきます。

【高額医療費制度】
一カ月の医療費が高額になった場合、決められた額を超えた分が後から払い戻される制度。年齢や所得によって支払額が変わります。
これを知ると、民間の高額な医療保険って入る必要あるのかな、とも思いますが……。

【出産育児一時金】
子どもを産んだとき、1人につき42万円程度が支給される制度。出産は健康保険が適用されないので、ありがたいですね。

【葬祭費】
国保加入者が亡くなった場合、葬式費の一部が支給される制度。自治体によって額は異なりますが、1~数万円です。

②退職前から加入している健康保険を続ける

脱サラしたけれど、サラリーマン時代に入っていた健康保険に、引き続き入り続ける方法で「任意継続」と呼ばれます。

ですが、継続できる期間は2年が限度。

辞めた会社とかかわりを持ち続けることもあり、ちょっとどうかなという人もいると思いますが……。

【継続できる条件】

会社を辞める日まで、少なくとも2カ月以上、被保険者だったこと。

【手続き期限】

退職した翌日から、20日以内に申請が必要。

③国民健康保険組合に加盟する

「国民健康保険組合」(国保組合)は、フリーランス、個人事業主が加盟できる組合です。フリーランスでも法人化していると入れません。

建設、土木、弁護士など、業種別で人が集まり組合を作っていることが特徴ですね。職能団体で構成している、という言い方もできます。

文芸や美術、著作活動に従事しているメンバーでつくる「文芸美術国民健康保険組合」などは有名です。保険料が、所得をベースとする「所得割」でなく固定なので、収入が多いフリーランスは負担が軽くなる計算です。

全国国民健康保険組合協会のサイトに業種別の団体のリンクが張ってあるので、ご参照ください。

【結論】 健康保険、どれが得か一概には言えない

国保の保険料は市町村によって違いますし、任意継続も会社が負担していた半額が抜け落ちるため全額を自腹で支払うことになります。

国保組合も、定額制もあれば所得割を採用しているところもあり、一概にどの制度を利用したら一番得、ということは言えません。

すべてを計算して比較すれば確実ですが、所得が変わると保険料も変わってくるので、あまり意味がありません。

実際問題として、多くの人が国保を選んでいるのではないでしょうか。

(参考)40歳以上は介護保険料も上乗せ!

介護保険制度とは、介護が必要になったとき、費用の1割負担で介護サービスを受けられる公的介護保険制度。

40歳以上は加入が義務となり、介護保険料を納めないといけません。64歳までは、国保など健康保険の保険料に上乗せされる形で徴収されます。

保険料は、第一号(65歳以上)と第二号(40~64歳)があり、さらに市町村によっても異なりますが、第6期(2015~2017年度)の全国平均は第一、二号ともに5000円を超えています。

社会保障 学ぶ機会が少ないサラリーマン

今回は、僕も「起業に際し逃げることができないこと」として必死に勉強したことをまとめてみました。

はっきり言って、知らないことばかりでした。サラリーマンって、社会保険の手続きをほとんど会社がやってくれるので、あまり関心が持てなかったんですよね。

会社の健康保険に毎月、いくら払っていたのか、いまだに分かりません……。

このブログを書くために丸3日間ほど費やしましたが、僕と同じように「社会保障って何か難しそうだな」という方の参考になれば幸いです!

この回で書ききれなかった年金については、

「フリーランス・個人事業主 脱サラ後は健康保険、年金の手続きを② ~年金編~」に続きます。

ぜひ読んでみてください!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です